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ヤクザ倫理: Compliance In the Yakuza World 和訳

この記事は元々英文で書いたもので、知人に頼まれ、日本語で書き直しました。「ヤクザ・極道・暴力団・反社会勢力」を弁護するつもりで執筆した作文ではないのでご了解をよろしくお願いします。そもそも欧米人向けで書かれたものなので、日本人ならわかり切ったことを書いているのなら、許してください。 ヤクザ倫理:なぜ日本の暴力団(ヤクザ)は長年日本社会で許容されましたか by ジェイク・アデルシュタイン 日本の犯罪組織いわゆる暴力団(ヤクザ・極道)の構成員・準構成員は警察庁統計上では約8万人とされています。欧米人にしては「どうしてヤクザの存在そのものはまだ認められているのか」解せないところもあります。米国にはマフィアのファン雑誌は存在しないのです。マフィアの事務所もないのです。じゃあ、どうして日本では暴力団(ヤクザ)は禁止されないのか。歴史的な背景は別としてそれなりの理由と背景もあります。 古き良きヤクザには内部規律・倫理規定がありました。そして多くのヤクザは同倫理規定を守りきったのです。違反者は組織から破門されました。これらの倫理規定の厳重な施行は事実上、路上犯罪・一般犯罪を抑制する効果もあるとされています。 主に禁止された行為は ①   窃盗 ②   強盗 ③   破廉恥罪等 ④   薬物の使用・譲渡 ⑤任侠道として許しがたい行為 ほかの規則はヤクザ同士の付き合いを巡る規律。比較的に新しい規則は「当局と不必要な接触を禁ずる」。僕は読売新聞地方部で、埼玉県警の暴力団対策1-2課を担当した90年代ごろ、暴力団専門家の刑事(マル暴刑事)はヤクザの事務所に立ち寄ってお茶を飲みながら情報交換することは通常でした。ヤクザと警察は、共存共栄という関係でもなかったのですが、凶悪な犯罪者を捕まえるためにお互いに協力した事件もありました。 倫理規定の話に戻りますが、当然のことですが、ヤクザはこれらのルールを守ると、空き巣・路上強盗・オヤジ狩り・強姦などの治安を乱す犯罪は抑制されます。言い換えれば、犯罪に走るような人格がヤクザになったら、一部の犯罪に手を染める可能性が低くなります。 現在、親分次第ですが、規律を重んじて厳守する組織はまだあります。 ただし、恐喝・脅迫・ゆすり(強請)は禁じられた行為に含まれていないのが不思議です。ヤクザ幹部から説明を求めました。彼はこう答えました。 「ヤクザに強請られている奴は大体、非道いことをやったんだからね。児童虐待や横領とか。悪行の報いを受けるべきだろう。我々は有料で社会正義を実現しているだけ。悪漢を懲らしめるのが、何が悪いでしょうか。君は記者でしょう。お前が政治家や行政機関の不祥事を暴露したりすると、それはよくないですか。お互いに悪い人に社会制裁を下していることでしょう。いいんでしょう」と丁寧に開き直りました。その場で反論できませんけど。反論をまだ考えています。(笑) 元総会屋は「我々は企業の監視役を果たしました。大手企業の醜聞を掘り出して脅した結果、相手が非を認めて襟を正したこともありました。まあ、それで金儲けもしました。だけど俺に言わせると、総会屋が動いていたなら、東京電力の暴走は差しとめられたかもしれない。お化け企業となったのは、総会屋がお尻叩かなかったから」と持論を熱弁します。むろん、彼は日本社会のためと思って活動したわけではないのです。私腹を肥やすのが本来の目的でした。といえ、彼の持論には一理あると否めないでしょう。 日本警察がこれほど厳しくヤクザをしめている理由は簡単です。多くのヤクザは倫理規定を守らないのです。「堅気に迷惑をかけない」という最大の不文律は空念仏となりつつあります。 後藤忠政元組長や某人身売買業者のようなヤクザは警察や世間の考え方を変えてしまいました。なぜかというと、二人は堅気を容赦なく搾取したうえ、後藤忠政組長が監督や一般人への攻撃を許し、殺しまで指示したか、黙認した可能性高いである。しかもヤクザ同士ならは別として敵と見なされた堅気の家族や友達まで危害を加えるようなことを容認していた模様です。 尊大な親分の言葉には非常に共感します。 「ヤクザは泥棒をやったり、強盗に関与したり、薬物をさばくほか、堅気またその人の家族や子供に手を出したりするんだったら、最早ヤクザじゃねえ。単なるマフィアですよ。掟を守らないヤクザはヤクザではない。愚連隊・ギャングと同様で人間失格です。ここまでヤクザは存続できたのは、警察や日本社会はから必要悪として認められたからです。単なる悪だったら不要です。内部からも外部からも任侠精神を持っているヤクザたるヤクザはどんどん消されていきます。我々の後継者は倫理規定や任侠なんて全く気にしていないのです。そういう建前さえどうでもいいと反省なき輩ばかりです。ヤクザがいなくなると、果たして日本の治安がよくなるかどうか、わらかないのです」と嘆きます。認めにくいが、彼の言葉には一理あるかもしれません。ヤクザにヤクザという稼業を辞めさせるのなら、仕事の斡旋や更正及び一般社会への復帰の道を作らなくちゃならないのです。そうしないと、ヤクザをつぶしたところ、より恐ろしい犯罪集団を生み出してしまう危険性さえあります。 確かに極道の社会では人道的な行動に励み、約束を守り、二枚舌を使わずに言動一致しているヤクザは絶滅品種に近い存在です。しかし、東北震災直後で古き良きヤクザが災害支援活動に励んだこともあり、ヤクザが必ずしも悪人と言えなくなりました。義理堅くて任侠精神を持っているヤクザ(少数)はまだいます。それを認めなくちゃならないのです。それが主流となれば良いけど。

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